第一章
- しばらくすると、ヨセフのエジプトに対する貢献は忘れ去られ、イスラエル人は奴隷として暮らしていた
- イスラエル人の人口増加率におそれをなしたエジプト王は、生まれた男の子をナイル川に捨てるように命じた
第二章
- モーセは、生まれてすぐにナイル川に捨てられた
- ところが、モーセはエジプト王妃に拾われて、王宮で育てられる
- 青年となったモーセは、イスラエル人を虐待していたエジプト人を殺して砂に埋めた
- それを見られていたことを知ったモーセは逃亡した
- 逃亡したモーセは、砂漠の遊牧民に匿われた。そして族長(祭祀)エテロの娘と結婚して、男の子が生まれた
第三章、第四章
- あるとき、モーセは荒野で柴が燃えているのを見つけた。しかし、いつまでたっても柴がなくならないので不思議に思って近づいてみた
- すると、神が話しかけてきた
- 神「これから、お前はエジプト王のところに赴いて、イスラエル人を開放させることになる」
- モーセ「そんなの無理〃。だいたい、団体交渉をするにしても、誰がオレをリーダーと認めるんだよ」
- 神「じゃあ、奇跡の起こし方を教えてあげるから心配しなさんな」
- モーセ「それに、オレ口下手だし、リーダーって柄じゃないっすよ」
- 神「アロンをスポークスマンにしろ」
- モーセの起こした奇跡と、アロンの説得によって、イスラエル人はモーセをリーダーとして認めた。
第五章
- イスラエル人は、来る日も来る日もレンガを作らされていた。
- イスラエル人のリーダーとなったモーセは、エジプト王に、3 日間の休みを要求した。イスラエル人が、荒野でモーセの見た神を拝めるようにするためである。
- それに対してエジプト王は、レンガ生産のノルマはそのままに、原料の供給を止めた。
- そしてノルマを達成できなかったことを理由に、イスラエル人をムチで叩いた。
- イスラエル人は、モーセとアロンに、「お前らが余計なことを言ったばかりにエライ目に会ったわ」と言った
第六章
- EXODUS 6:10 さて主はモーセに言われた、
- EXODUS 6:11 「エジプトの王パロ(ファラオ)のところに行って、彼がイスラエルの人々をその国から去らせるように話しなさい。」
- EXODUS 6:12 モーセは主にむかって言った、「イスラエルの人々でさえ、わたしの言うことを聞かなかったのに、どうして、くちびるに割礼のないわたしの言うことを、パロが聞き入れられましょうか。」
- EXODUS 6:13 しかし、主はモーセとアロンに語って、イスラエルの人々と、エジプトの王パロのもとに行かせ、イスラエルの人々をエジプトの地から導き出せと命じられた。」
第七章~第十二章
- 主は、モーセに奇跡を行わせて、エジプト王にその力を認めさせ、イスラエルの人々を開放させようとした
- EXODUS 7:10 それで、モーセとアロンはパロのところに行き、主の命じられたとおりにおこなった。すなわちアロンはそのつえを、パロとその家来たちの前に投げると、それはへびになった。
- しかし、エジプト王は、主の力を認めず、イスラエルの人々を開放しなかったので、エジプトには 10 の災悪がふりかかる
- EXODUS 7:20 モーセとアロンは主の命じられたとおりにおこなった。すなわち、彼はパロとその家来たちの前で、つえをあげてナイル川の水を打つと、川の水はことごとく血に変わった。
- EXODUS 7:21 それで川の魚は死に、川は臭くなり、エジプト人は川の水を飲むことができなくなった。そしてエジプト全国にわたって血があった。
- EXODUS 8:6 アロンが手をエジプトの水の上にさし伸べたので、かえるは登ってエジプトの地をおおった。
- EXODUS 8:13 主はモーセのことばのようにされ、かえるは家から、庭から、また畑から死に絶えた。
- EXODUS 8:14 これをひと山ひと山に積んだので、地は臭くなった
- EXODUS 8:16 主はモーセに言いわれた、「あなたはアロンに言いなさい、『あなたのつえをさし伸べて地のちりを打うち、それをエジプトの全国にわたって、ぶよとならせなさい』と」。
- EXODUS 8:17 彼らはそのように行こなった。すなわちアロンはそのつえをとって手をさし伸のべ、地のちりを打ったので、ぶよは人と家畜についた。すなわち、地のちりはみなエジプトの全国にわたって、ぶよとなった。
- EXODUS 8:24 主はそのようにされたので、おびただしいあぶが、パロの家と、その家来の家と、エジプトの全国にはいってきて、地はあぶの群のために害をうけた。
- EXODUS 9:6 あくる日、主はこのことを行なわれたので、エジプトびとの家畜はみな死んだ。しかし、イスラエルの人々の家畜は一頭も死ななかった。
- EXODUS 9:10 そこで彼は、かまどのすすを取ってパロの前に立ち、モーセは天にむかってこれをまき散らしたので、人と獣に付ついて、うみの出るはれものとなった。
- EXODUS 9:22 主はモーセに言われた、「あなたの手を天にむかってさし伸べ、エジプトの全国にわたって、エジプトの地にいる人と獣と畑のすべての青物の上に雹を降らせなさい」。
- EXODUS 9:23 モーセが天にむかってつえをさし伸べると、主は雷と雹をおくられ、火は地にむかって、はせ下だった。こうして主は、雹をエジプトの地に降らされた。
- EXODUS 9:24 そして雹が降り、雹の間に火がひらめき渡たった。雹は恐ろしく大きく、エジプト全国には、国をなしてこのかた、かつてないものであった。
- EXODUS 9:25 雹はエジプト全国にわたって、すべて畑にいる人と獣を打った。雹はまた畑のすべての青物を打ち、野のもろもろの木を折り砕いた。
- EXODUS 9:26 ただイスラエルの人々のいたゴセンの地には、雹が降らなかった。
- EXODUS 10:12 主はモーセに言われた、「あなたの手をエジプトの地の上にさし伸べて、エジプトの地にいなごをのぼらせ、地のすべての青物、すなわち、雹が打ち残したものを、ことごとく食べさせなさい」。
- EXODUS 10:13 そこでモーセはエジプトの地の上に、つえをさし伸べたので、主は終日、終夜、東風を地に吹かせられた。朝となって、東風は、いなごを運んできた。
- EXODUS 10:14 いなごはエジプト全国にのぞみ、エジプトの全領土にとどまり、その数がはなはだ多く、このようないなごは前にもなく、また後にもないであろう。
- EXODUS 10:15 いなごは地の全面をおおったので、地は暗くなった。そして地のすべての青物と、雹の打ち残した木の実を、ことごとく食べたので、エジプト全国にわたって、木にも畑の青物にも、緑の物とては何も残らなかった。
- EXODUS 10:21 主はまたモーセに言われた、「天にむかってあなたの手をさし伸べ、エジプトの国に、くらやみをこさせなさい。そのくらやみは、さわれるほどである」。
- EXODUS 10:22 モーセが天にむかって手をさし伸べたので、濃いくらやみは、エジプト全国に臨み三日に及およんだ。
- EXODUS 10:23 三日の間、人々とは互に見ることもできず、まただれもその所から立つ者もなかった。しかし、イスラエルの人々には、みな、その住む所に光があった。
- EXODUS 12:29 夜中になって主はエジプトの国の、すべてのういご、すなわち位に座するパロのういごから、地下のひとやにおる捕虜のういごにいたるまで、また、すべての家畜のういごを撃たれた。
- EXODUS 12:30 それでパロとその家来およびエジプトびとはみな夜のうちに起きあがり、エジプトに大いなる叫びがあった。死人のない家がなかったからである。
- ここに及んで、ついにエジプト王はイスラエルの人々を開放することにした。
- その数は、女と子供を除いて約 60 万人であった
- イスラエルの人々がエジプトに来てから 430 年目のことであった。
第十三章
- 過ぎ越しの祭 (Passover) について
- 神がエジプト中の初子を殺したとき、仔羊の血を門口に塗ったユダヤ人の家だけは過ぎ越した事を忘れないために、(グレゴリオ暦の)3月末から4月はじめの1週間行われる
- イースト菌を入れないパンを食べる
- イスラエル人がカナンに帰還したら、すべての家畜の長子を主にささげることが契約された。ただ、ろばは子羊を代わりにしてもいいよ。
- そのままシナイ半島に殴りこみをかけても良かったんだけど、いきなり戦争になったら民衆が後悔してエジプトに帰ると言い出しかねないので、スエズ湾沿いを南下することにした。
- 衛星写真で見ると、確かにエジプトの豊かさは圧倒的
- 血を流して砂漠を奪い合うよりも、エジプトで二級市民として生きようというのは、たしかに人情
- ヨセフのミイラも持って帰ることにした
- 夜も昼も 政治将校 (Commissaires en mission) に追いまくられるデスマーチ♪
- EXODUS 13:21 主は彼らの前に行かれ、昼は雲の柱をもって彼らを導き、夜は火の柱をもって彼らを照し、昼も夜も彼らを進み行かせられた。
- EXODUS 13:22 昼は雲の柱、夜は火の柱が、民の前から離れなかった。
第十四章
- エジプトの王は、イスラエル人を開放したことを後悔し、軍勢を差し向けた。軍勢が海のかたわらに宿営しているイスラエル人に追い付くと、イスラエル人は恐懼した
- EXODUS 14:10 パロが近寄った時、イスラエルの人々は目を上げてエジプトびとが彼らのあとに進んできているのを見て、非常に恐れた。そしてイスラエルの人々は主にむかって叫び、
- EXODUS 14:11 かつモーセに言った、「エジプトに墓がないので、荒野で死なせるために、わたしたちを携え出したのですか。なぜわたしたちをエジプトから導き出して、こんなにするのですか。
- EXODUS 14:12 わたしたちがエジプトであなたに告げて、『わたしたちを捨てておいて、エジプトびとに仕えさせてください』と言ったのは、このことではありませんか。荒野で死ぬよりもエジプトびとに仕える方が、わたしたちにはよかったのです」。
- モーセの海渡
- EXODUS 14:21 モーセが手を海の上にさし伸べたので、主は夜もすがら強い東風をもって海を退かせ、海を陸地とされ、水は分かれた。
- EXODUS 14:22 イスラエルの人々は海の中のかわいた地を行ったが、水は彼らの右と左に、かきとなった。
- EXODUS 14:23 エジプトびとは追ってきて、パロのすべての馬と戦車と騎兵とは、彼らのあとについて海の中にはいった。
- EXODUS 14:26 そのとき主はモーセに言われた、「あなたの手を海の上にさし伸べて、水をエジプトびとと、その戦車と騎兵との上に流れ返らせなさい」。
- EXODUS 14:27 モーセが手を海の上にさし伸べると、夜明けになって海はいつもの流れに返り、エジプトびとはこれにむかって逃げたが、主はエジプトびとを海の中に投げ込まれた。
- EXODUS 14:28 水は流れ返り、イスラエルのあとを追って海にはいった戦車と騎兵およびパロのすべての軍勢をおおい、ひとりも残らなかった。
- EXODUS 14:31 イスラエルはまた、主がエジプトびとに行われた大いなるみわざを見た。それで民は主を恐れ、主とそのしもべモーセとを信じた。
- 預言者も大変だな。群衆は「あんたの言うとおりししたのが間違えだった、もうほっといてくれ」って簡単に見限るし、時折奇跡を起こさないと「信じ」てくれないし
- 今日のリーダーと同じ。運動が「同士」レベルで行われているなら成功も失敗も一蓮托生だけど、より大きな群衆を動かそうとすると手っ取り早い成果を積み重ねる必要がある
第十五章〜第十六章
- イスラエル人は飢えと乾きに苦しむと、また神を疑いだした
- EXODUS 15:24 ときに、民はモーセにつぶやいて言った、「わたしたちは何を飲むのですか」。
- EXODUS 16:3 イスラエルの人々は彼ら (モーセとアロン) に言った、「われわれはエジプトの地で、肉のなべのかたわらに座し、飽きるほどパンを食べていた時に、主の手にかかって死んでいたら良かった。あなたがたは、われわれをこの荒野に導き出して、全会衆を餓死させようとしている」。
- EXODUS 17:3 民はその所で水にかわき、モーセにつぶやいて言った、「あなたはなぜわたしたちをエジプトから導き出して、わたしたちを、子供や家畜と一緒に、かわきによって死なせようとするのですか」。
- 神はイスラエル人にマナを与えた
- EXODUS 16:13 夕べになると、うずらが飛んできて宿営をおおった。また、朝になると、宿営の周囲に露が降りた。
- EXODUS 16:14 その降りた露がかわくと、荒野の面には、薄いうろこのようなものがあり、ちょうど地に結ぶ薄い霜のようであった。
- EXODUS 16:31 イスラエルの家はその物の名をマナと呼んだ。それはコエンドロの実のようで白く、その味は蜜を入れたせんべいのようであった。
- EXODUS 16:35 イスラエルの人々は人の住む地に着くまで四十年の間マナを食べた。すなわち、彼らはカナンの地の境に至るまでマナを食べた。
- 安息日を定めた
- マナは、毎日必要な分だけ与えられる。
- しかし、マナを蓄えようとしても、翌朝には溶けて虫が湧き食べられなくなる。
- 7日に一度安息日が定められた。安息日にはマナは与えられないので、イスラエル人が6日目に2倍のマナを収穫して蓄えることが許された
第十七章
- シナイ半島南部のレピデムに到着したイスラエル人は、アマレク人に襲われる
- モーセがアロンとホルに支えられて神に祈り、ヨシュアが闘い、アマレク人を撃退することに成功する
- (後に、ヨシュアはモーセの後継者としてカナンの平定をすることになる)
第十八章
- 舅のエテロ ((モーゼはエジプトで逃亡中にエテロに匿われ、エテロの娘と結婚している)) がモーセの元を訪ねてきた
- エテロは、モーセの妻チッポラと、モーセの子のゲルジョム、エリエゼルを伴っていた
- エテロは、イスラエル人が、全員モーセから直接指示を受けているのを観て、彼らを組織化することを提案した
- EXODUS 18:24 モーセはしゅうとの言葉に従い、すべて言われたようにした。
- EXODUS 18:25 すなわち、モーセはすべてのイスラエルのうちから有能な人を選んで、民の上に長として立て、千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長とした。
- EXODUS 18:26 平素は彼らが民をさばき、むずかしい事件はモーセに持ってきたが、小さい事件はすべて彼らみずからさばいた。
第十九章〜第四〇章
- イスラエル人は、シナイ山に到着する
- 主がシナイ山の山頂に降り立ったので、モーセは民衆を導いて山を登り始めた
- イスラエル人がふもとに集結したとき、主はモーセを山頂に呼び寄せた。モーセはシナイ山を登り主からの指示を聞いた
- 父母を敬え、殺してはならないなどの徳目から、結婚の契約のやり方、傷害と傷害致死の違いなど罪と罰の考え方、7年周期の輪作の強制や調理法の制限などの慣習
- 絶対国防圏
- EXDOUS 23:31わたしは紅海からペリシテびとの海に至るまでと、荒野からユフラテ川に至るまでを、あなたの領域とし、この地に住んでいる者をあなたの手にわたすであろう。あなたは彼らをあなたの前から追い払うであろう。
- EXODUS 23:32あなたは彼ら、および彼らの神々と契約を結んではならない。
- 民衆が納得したため、雄牛を屠って生贄とし、イスラエル人は神と契約をむすんだ
- そして、モーセは民衆をシナイ山の麓にとどめて、幹部 (アロン・ナダブ・アビウ) と 70 人の長老で再びシナイ山を登った
- 神はモーセのみを呼ばれたので、他の幹部は山腹にとどまった。
- モーセは 40 日 40 夜神から教えを受けて、
EXODUS 31:18 主はシナイ山でモーセに語り終えられたとき、あかしの板二枚、すなわち神が指をもって書かれた石の板をモーセに授けられた。 - EXODUS 32:1 民はモーセが山を下ることのおそいのを見て、アロンのもとに集まって彼に言った、「さあ、わたしたちに先立って行く神を、わたしたちのために造ってください。わたしたちをエジプトの国から導きのぼった人、あのモーセはどうなったのかわからないからです」。
- アロンは、人々から金を集めて子牛の像を作った
- ちょうど、かれらが像の完成を祝って祭りをしているときに、モーセがシナイ山から帰ってきた
- EXODUS 32:19 モーセが宿営に近づくと、子牛と踊りとを見たので、彼は怒りに燃え、手からかの板を投げうち、これを山のふもとで砕いた。
- EXODUS 32:20 また彼らが造った子牛を取って火に焼き、こなごなに砕き、これを水の上にまいて、イスラエルの人々に飲ませた。
- EXODUS 32:27 そこでモーセは彼らに言った、「イスラエルの神、主はこう言われる、『あなたがたは、おのおの腰につるぎを帯び、宿営の中を門から門へ行き巡って、おのおのその兄弟、その友、その隣人を殺せ』」。
- EXODUS 32:28 レビの子たちはモーセの言葉どおりにしたので、その日、民のうち、おおよそ三千人が倒れた。
- EXODUS 32:29 そこで、モーセは言った、「あなたがたは、おのおのその子、その兄弟に逆らって、きょう、主に身をささげた。それで主は、きょう、あなたがたに祝福を与えられるであろう」。
- 再挑戦
- EXODUS 34:1 主はモーセに言われた、「あなたは前のような石の板二枚を、切って造りなさい。わたしはあなたが砕いた初めの板にあった言葉を、その板に書くであろう。
- EXODUS 34:2 あなたは朝までに備えをし、朝のうちにシナイ山に登って、山の頂でわたしの前に立ちなさい。
- イスラエル人は、再度下された石版を安置する聖所を作って祀った
- 以降モーセは、この聖所を覆う幕屋で神と会見し、指示を受けることになる (会見の幕屋)