第一章
- 0日目 「はじめに神は天と地を創造された。」
- 1日目 「神は『光あれ』と言われた。すると光があった。神はその光を見て良しとされた。」昼と夜が別れて第一日目となった
- 2日目 空と海を分けた
- 3日目 海と陸を分けた。陸地に植物を生えさせた
- 4日目 月と太陽を作った
- 5日目 水生動物と空を飛ぶ鳥を作った
- 6日目 陸上動物と、神に似せた男と女を作った
- 7日目 休み
第二章
- GENESIS 2:7 主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹き入れられた。そこで人は生きた者になった。
- GENESIS 2:8 主なる神は東のかた、エデンに一つの園を設けて、その創った人をそこに置かれた。
- GENESIS 2:9 また主なる神は、見て美しく、食べるに良いすべての木を土からはえさせ、更に園の中央に命の木と、善悪を知る木をはえさせられた。
- 神は、人(アダム)にエデンの園を管理させた
- 神は、アダムに善悪を知る木のみを食べてはいけないと警告した
- 神は、アダムから肋(あばら)骨の一つをとって、女(エバ)を作った
第三章
- エバは、蛇にそそのかされて善悪を知る木から実を取り、アダムと二人で食べた
- すると羞恥心が生じ、裸であることが恥ずかしくなった。
- アダムとエバが、裸であることを恥ずかしがっている様子を見た神は、二人が善悪を知る木の実を食べたことを悟った
- そこで、神は、アダムとエバに罰を与えた
- エバ
- 出産の苦しみ
- それでも夫を慕い子をなす
- アダム
- 労働
- 死
- エバ
- GENESIS 3:22 主なる神は言われた。「見よ、人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るものとなった。彼は手を伸べ、命の木からも取って食べ、永久に生きるかも知れない。」
- GENESIS 3:23 そこで主なる神は彼をエデンの園から追い出して、人が作られたその土を耕させられた。
- GENESIS 3:24 神は人を追い出し、エデンの園の東に、ケルビムと、回る炎のつるぎとを置いて、命の木の道を守らせられた。
- 失楽園は、罰ではなく、ヒトが命の木の実を食べて、神となることを防ぐためだったんだ
- 神は、楽園を去る二人に「服」を与えている
第四章、第五章
- アダムとエバは、カインとアベルの兄弟を産んだ
- 兄 カイン 農民 (「地を耕すもの」)
- 弟 アベル 遊牧民 (「羊を飼うもの」)
- カインとアベルが神に捧げ物をしたところ、神はアベルの捧げ物だけを受けた
- カインはアベルを殺した
- GENESIS 4:9 主はカインに言われた、「弟アベルは、どこにいますか」。カインは答えた、「知りません。私は弟の番人でしょうか」。
- GENESIS 4:11 今あなたはのろわれてこの土地を離れなければなりません。この土地が口をあけて、あなたの手から弟の血を受けたからです。
- GENESIS 4:12 あなたが土地を耕しても、土地は、もはやあなたのために実を結びません。あなたは地上の放浪者と成るでしょう。」
- GENESIS 4:13 カインは主に言った、「私の罰は重くて負いきれません
- GENESIS 4:14 あなたは、きょう、私を地の表から追放されました。わたしはあなたを離れて、地上の放浪者とならねばなりません。わたしを見つける人はだれてもわたしを殺すでしょう」。
- GENESIS 4:15 主はカインに言われた、「いや、そうではない。だれでもカインを殺すものは七倍の復讐を受けるでしょう」。そして、カインを見つけるものが、だれも彼を打ち殺すことにないように、彼に一つのしるしを付けられた
- カインは、エデンの東、ノドに移住した
- アベルがカインに殺され、カインが追放された後、アダムとエバはセツを産んだ、セツの子孫がノアである
第六章、第七章、第八章、第九章
- 天使と人間の娘が交わりネピリムが生まれた。彼らは古代の英雄であった。(創世記では、唐突にこれだけ書かれている、エノク書((エチオピア正教の経典、ユダヤ教, プロテスタント, カトリック教会, 東方教会では旧約聖書に含めない))では、ネピリムが人間に技術を与えて堕落させたとされている)
- GENESIS 6:5 主は人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪いことばかりであるのを見られた。
- 神は地の生き物の大部分を滅ぼすことに決めた
- 神はノアに命じて方舟を作らせて、ノアの一族と、すべての動物を一つがいづつ救うことにした
- いとすぎの木で方舟を造り、内外をアスファルトで補強する
- 長さ300キュビト(150m)、幅50キュビト(25m)、高さ30キュビト(15m) の三階建
- 洪水は40日間つづき、地上は150日間水に浸かった
- 方舟はアララト山の近辺に漂流する
- ノアが鳩を放つと、しばらくして鳩が帰ってきた
- 7 日後に、ふたたび鳩を放つと、オリーブの枝を加えて帰ってきた
- さらに 7 日後に、鳩を放つと、帰ってこなかった
- ノアは、鳩が帰ってこないことで、水が引いたことを知った
- ノアは、船を降り、神に感謝した
- 神は反省した「もともと人を不完全に作ったのだから、人が悪いことを考えるのは当然だ。人が心に悪を思い図ったからといって、今回のように地上の生き物を滅ぼすようなことをするのは二度とやらないようにしよう」
- GENESIS 9:1 神はノアとその子らを祝福して彼らに言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ」
- 神は、ノアとその子らに、地のすべての獣、空のすべての鳥、地を這うすべてのもの、海のすべての魚を食物とすることを許可した。ただし、血を食べることは禁じた。
- また神は、「地を滅ぼす洪水は、再び起こらないであろう」と宣言された
- 洪水の後、ノアはぶとう畑を作って、ワインを醸造した
- ノアが、自家製のワインで酔いつぶれて、裸で寝ているのをハムが見つけた
- ハムが、そのことをセムとヤペテに知らせると、セムとヤペテはノアに服をかけた
- 後に、ノアがそのことを知ったので、セムを後継者とし、ヤペテにも相応の財産を分け与え、カナンを彼らのしもべとした
第十章、第十一章
- ノアの子孫は繁栄した
- GENESIS 10:4 彼らはまた言った、「さあ、町と塔を建てて、その頂を天に届かせよう。そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう」。
- 神は、人々の言葉を乱し、互いに意味が通じないようにされたので、人々は町を建てるのをやめた。
- 神は、人々を全地のおもてに散らした。
第十二章、第十三章、第十四章、第十五章、第十六章、第十七章、第二十章、第二十一章
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時は下って、セムの子孫テラの時代
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テラの一族はウル (チグリス川とユーフラテス川がペルシャ湾に注ぐ河口の街) に暮らしていた
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テラは、アブラム、サライ、ロトを引き連れて、ハラン(シリア)に移住した。テラは、ハランで死んだ。
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アブラムは、サライ、ロトをひきつれてカナン(ヨルダン川西岸)に辿り着いた。
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カナンで飢饉が起きたので、アブラム、サライ、ロトはエジプトに移住した。
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アブラムは、サライを妹だと触れ回ったので、エジプトのファラオが気を引こうとサライにたくさんの贈り物をした
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そうこうするうちにファラオが病気になり、調べてみると人妻を誘惑していた罰であることがわかった。
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「お前ら神様ぐるみで&ruby(つつもたせ){美人局};かよ、ふざけんな、いまさらプレゼントを返せとは言わないから、さっさと故郷へ帰れ!」
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というわけで、アブラム、サライ、ロトは、たくさんの財産を得てカナンに帰還した。
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アブラムとロトは一族を分けて、アブラムはヘブロン(死海の西)の住人となり、ロトはソドム (死海の南) の住人となった
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あるとき、ソドムの町が襲われて、ロトが誘拐された。アブラムは、318人の子分を引き連れて、さんざん賊を追い回しロトを救出した。その勢いを見たエルサレムの親分メルキゼデクは、アブラムと杯を交わして子分になった。
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また、アブラムとサライは、エジプトのファラオのときと同じやり口の神様ぐるみの&ruby(つつもたせ){美人局};で、ゲネブ(イスラエル南部砂漠地帯)の親分アビメレクを嵌めて子分にする
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サライは年老いていたので、エジプト人奴隷のハガルをアブラムにあてがい、イシマエルが生まれた
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しかし、後にアブラムとサライの間にイサクが生まれた。(イサクの子孫がイスラエル12部族となる)
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ハガルとイシマエルは、荒野に追放されるが、神の助けにより生き延び一家を立てる。ハガルはイシマエルのためにエジプトより嫁を迎え、彼らの子孫は弓を射る者となった。(イシマエルの子孫がアラブ人となる)
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アブラムは、夢で神と契約し、ナイル川からユーフラテス川までの地がアブラムの子孫に与えられることになった
- 男子の割礼 (ユダヤ人ばかりではなく奴隷を含む)
- アブラムは、国民の父という意味のアブラハムと改名すること
- サライはサラと改名すること
第十八章、第十九章
- 神様はアブラハムとの契約を行うと、「あっ、それからソドムとゴモラの住民はけしからんので滅ぼすことにしたから」といった
- アブラハム、「ちょお前!みんながみんなけしからんわけじゃないでしょ、50人の正しい人がいたら滅ぼすのを止めにしてください」
- 神様「じゃあ、50人の正しい人がいたら滅ぼすのをやめるわ」
- アブラハム「45人だったら」「40人だったら」「30人だったら」「20人だったら」「10人だったら」
- というわけで、神様は、ソドムとゴモラに 10 人の正しい人がいたら滅ぼすのを止めることにし、二人の御使を調査のためにソドムとゴモラに遣わした
- 御使がソドムにつくと、ロトが彼らを家に客人として迎えた
- すると夜半にロトの家に住民が全てが集まってきて
- GENESIS 19:5 ロトに叫んで言った、「今夜お前のところにきた人々はどこにいるか。それをここに出しなさい。われわれは彼らを知るであろう(犯してやるぜ)」
- ロトは家の前に出て「客人に危害を加えるのはやめてください。娘が二人いるので、客人の代わりに彼女たちを好きにして構いません」と言った
- しかし群衆は「ロト!お前は、元はよそ者のくせに、なんでそんな偉そうなんだよ。よし分かった、客人はもとよりお前もめちゃくちゃにしてやるぜゲヘヘへ」と下卑た笑いを浮かべて、ロトの家の戸を破ろうとした
- すると、二人の御使が家から出てきて、群衆をボコボコにした。
- そして、ロトに一族を引き連れて町から逃げるように伝えた
- 次の日の昼までにロトはソドムの町から逃れた
- GENESIS 19:24 主は硫黄と火とを主の所すなわち天からソドムとゴモラの上にふらせて
- GENESIS 19:25 これらの町と、すべての低地と、その町々のすべての住民と、その地にはえている物を、ことごとく滅ぼされた
- GENESIS 19:26 しかしロトの妻は後ろを顧みたので塩の柱になった。
- ロトの二人の娘は、血脈を守るために、ロトを酔いつぶれさせて交わった。姉の産んだ子がモアブでモアブ人の先祖になった。妹はベニアンミでアンモン人の先祖になった
第二十二章
- アブラハムは、神に息子イサクを生贄とするように命じられる
- アブラハムが、イサクを縛り、その喉に刃を立てようとしたとき、
- GENESIS 22:12 み使いが行った、「わらべを手にかけてはならない。また何も彼にしてはならない。あなたの子、あなたのひとり子さえ、わたしのために惜しまないので、あなたが神を恐れるものであることをわたしは知った」。
- アブラハムが目を上げると立派な雄羊がいたので、その雄羊を捕えて神に捧げた
第二十三章
- サラが死ぬ
第二十四章、第二十五章、第二十六章、第二十七章
- アブラハムは、息子イサクに、本家筋のリベカを娶せた
- リベカは双子を産んだ
- 先に生まれたのはエサウ
- 後に生まれたのはヤコブ
- エサウが腹減って帰ってきた時に、ヤコブはスープを作っていた。エサウが「腹減って死にそうだからちょうだい」とお願いすると、ヤコブは「オイラを長子と認めたらあげてもいいよ」と答えた。エサウは「わかったわかった、こちとら腹減ってんだよ」と答えて食事にありついた
- イサクは財産を増やして、アブラハムの一族は繁栄した
- やがて、イサクは老衰し、ほとんど目が見えなくなり、死を覚悟した。
- そこで、エサウにこの世の名残に旨い料理を作ってくれと頼んだ。エサウは狩りに出かけた
- それを見ていたリベカとヤコブは、エサウのふりをしてイサクにご馳走ふるまった。ヤコブはイサクから祝福(相続)を受ける
- エサウが狩りから帰ってきてご馳走を作ってイサクにに振る舞うと、イサクはヤコブに騙されたことを悟ったが後の祭り
- エサウがブチ切れていることを知ったヤコブは、しばしハラン(シリア北部)に住む母方の伯父ラバンのもとに難を逃れることにした
第二十八章、第二十九章、第三十章、第三十一章
- GENESIS 28:10 さてヤコブはベエルシバを立って、ハランへ向かったが、
- GENESIS 28:11 一つの所に着いた時、日が暮れたので、そこに一夜を過ごし、その所の石を取ってまくらとして、そこに伏して寝た。
- GENESIS 28:12 時に彼は夢を見た。一つのはしごが地の上に立っていて、その頂は天に達し、神の使たちがそれを上り下りしているのを見た。
- GENESIS 28:13 そして主は彼のそばに立って言われた、「わたしはあなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。あなたが伏している地を、あなたの子孫とに与えよう。
- ヤコブは、枕にした岩を立てて記念碑とし、その地をベテルと名づけた
- 神と契約
- GENESIS 28:20 ヤコブは誓いを立てていった、「神がわたしと共にいまし、わたしの行くこの道でわたしを守り、食べるパンと着る着物を賜い、
- GENESIS 28:21 安らかに父の家に帰らせてくださるなら、主をわたしの神といたしましょう。
- GENESIS 28:22 またわたしが柱に建てたこの石を神の家といたしましょう。そしてあなたがくださるすべての物の十分の一を、わたしはかならずあなたにささげます」。 - -
- 軌道エレベータの別名 : ヤコブのはしご
- アプリオリに信仰しなければいけないのではなく、現世利益の対価としての信仰 - -
- ついにヤコブはハランに到着した
- ラバンは、甥っ子のヤコブが来たという知らせを聞くと喜び、実地で働かせながら、遊牧民としてのイロハを教えることにした
- そして、7年の年季明けにはラケルと娶せることを約束した
- ヤコブはワクワクしながら 7年間一生懸命働き、ついにラケルと結婚することになった。ヤコブは夜半に幕舎を訪ねてきた娘を抱き、朝になると .... 「ゲゲゲ!レア姉さんじゃないですか」
- ヤコブがラバンに文句を言うと、「妹が姉ちゃんより先に結婚したら、姉ちゃんかわいそうだろ。二人ともお前さんにやるから、もう 7年間ここで働いていけや」
- ということで、ヤコブは、もう 7年間ラバンのもとで働いた。そのあいだに子供が増えた。この子どもたちがイスラエル12部族の祖となる
- やがて 7年が過ぎ、ヤコブはカナンに帰りたいとラバンに告げたが、空手で故郷に帰るのもなんなので、もうしばらくラバンのもとで働くことにした。
- 今度は、ラバンの番頭として家畜を管理するのではなく、ラバンから家畜の群れを借り、生まれた家畜の内 ブチとマダラの羊、黒いやぎをヤコブのものとし、それ以外をラパンに返すことにした。
- ヤコブは、家畜の掛け合わせを工夫して、管理を任されている羊の群れをどんどんブチやマダラにしていった
- 6年たち、ラバンの息子たちは、ヤコブの策略に気づいて不満を募らせた
- 身の危険を感じたヤコブは、一族を引き連れてカナンへ帰ることにした
- このとき、ラケルがラバンのテラピム (神像) を盗んだ ⇒ ヤコブがノアの子孫の本家筋になった
- 逃げるヤコブのキャラバンに追いついたラバンと一悶着あったけど、円満解決。ヤコブの経営手腕で、20 年の間にラバンの財産もかなり増えたし、ヤコブの一族も、元はといえばラバンの可愛い娘や孫達。今後はラバンがヤコブに追いついたところを国境として互いに干渉しないことにした
第三十二章
- ヤコブはカナンへ帰る途中、兄エサウの軍勢が迫っているという知らせを受けた
- ヤコブは、20年前、詐術を弄してエサウからアブラハム一族の相続権を奪った
- ハランのラバン伯父さんのところに丁稚奉公に行く羽目になったのも、エサウがぶちきれていて、何をされるかわからなかったため
- そこで、ヤボク川 (今日のザルカ川、ヨルダン川の東を流れる) の渡しで、一族や財産を先に行かせ、自分は対岸に残った。(仮に自分がエサウに殺されても家族を救うため)
- 夜半頃、誰かが来てヤコブとレスリングを始めた。夜明けまで組んず解れつ闘ったが決着がつかなかった。
- 夜明け頃、その人は「もう帰るわ、ここまで良くがんばった。これからはイスラエルと名乗るといいぞ」といって消えた
- 「イスラエル」とは「神に勝った者」という意味
第三十三章
- ヤコブのキャラバンは、ついにエサウの軍勢に追いつかれる
- GENESIS 33:3 (ヤコブは) みずから彼らの前に進み、七たび身を地にかがめて、兄に近づいた
- GENESIS 33:4 するとエサウは走ってきて迎え、彼を抱き、そのくびをかかえて口づけし、共に泣いた
- エサウ「なんか別にしてある家畜の群れがあるけど、あれなんなん?」
- ヤコブ「兄ちゃんに上げようと思って」
- エサウ「いいよ、みずくせぇ」
- それでもヤコブがしつこく勧めたので、エサウはヤコブからの贈り物を受けとった
- エサウ「じゃあ、一緒に父ちゃんのところに行こうか。オイラの手下と一緒なら安心だよ」
- ヤコブ「うちは、女子供や年寄りばっかりなんで、ゆっくり行きます。セイルで落ちあいましょう」(まだエサウを信用していない)
- エサウ兄ちゃん、エエやつやな~
- それに比べてヤコブは人間のクズ ... (これくらい臆病で狡猾でないと、中近東で一家を構えられないという話かも)
第三十四章、三十五章、三十六章
- ヤコブのキャラバンがシケムの町を通りかかった時、ヤコブの一人娘デナは、町の有力者の息子シケムといい仲になった
- ヤコブは、「こうなったからには仕方ない。町をあげて俺達と同じ神を信仰し、その証として町の男たちが割礼するなら、結婚を認めてやろう」と言った
- デナを深く愛していたシケムは、町の人に頭を下げて回り、町の男たちが全て割礼を行った
- 3日後に、割礼の痛みでのたうち回っている町の男たちに、ヤコブの息子たちが襲い掛かる
- GENESIS 24:27 そしてヤコブの子らは殺された人々をはぎ、町をかすめた。彼らが妹を汚したからである。
- GENESIS 24:28 すなわち羊、牛、ろば及び町にあるものと、野にあるもの、
- GENESIS 24:29 並びにすべての財貨を奪い、その子女と妻たちを皆とりこにし、家の中にあるものをことごとくかすめた。
- オイオイオイ
- ヤコブ一家のあまりの凶悪さに、周りの町々は恐れおののき、あとは平穏無事にカナン後へ帰り着くことができた。
- 安心したイサクは大往生を遂げ、エサウとヤコブによって埋葬された
- イサクとエサウがカナンで増やした家畜に、ヤコブが持ち帰った家畜を加えると、とてもカナンで養うことができない規模になったので、エサウは自分の家畜と家族を引き連れてカナンを離れた。そして、ヤコブがカナンの地を相続した。
三十七章~五十章
- ヤコブは、年老いてからうまれたヨセフばかりをかわいがったので、他の兄弟は面白くなかった
- そこで、放牧をしているヨセフを襲い、服を奪い、通りがかった隊商に売り払った
- そして、雄山羊の血を付けたヨセフの服をヤコブに見せた。ヤコブはヨセフが野獣に襲われて死んだと思い嘆き悲しんだ
- ヨセフはエジプトの高官に家内奴隷として売られた
- その高官の妻がヨセフを誘惑したが、ヨセフが拒んだので可愛さ余って憎さ百倍、ヨセフに襲われそうになったと訴えた
- ヨセフは牢に入れられたが、そこで牢名主のような立場になった
- あるとき、王の給仕長と料理人が牢に入れられた、ヨセフは彼らの夢解きをし、給仕長は3日後に容疑が晴れて釈放され、料理人は3日後に処刑されることを預言する。そしてそのとおりになった。
- しばらくして、エジプト王は気になる夢を見た。一夜目は、立派な七匹の雌牛が、醜い七匹の雌牛に食われる夢で、二夜目は、立派な七房の穂が焼けた七房の穂に飲み込まれる夢だった。国中の占い師を呼び集めたが、誰もその夢の意味を解けるものはいなかった
- ヨセフのことを思い出した侍従長は、王に、牢に夢解きの得意な囚人がいたことを伝えた
- 王はヨセフを召喚して、夢解きをさせた。ヨセフは、7年の豊作と7年の凶作を預言する
- 感じ入った王は、ヨセフを宰相に任命して、神官の娘アセナテと娶せた。そして、豊作の間に食料を備蓄させることにした。
- 7年の豊作が過ぎて、7年の凶作が始まった。周辺諸国が飢饉にあえぐ中、エジプトには十分な食料が備蓄されていた。
- カナンでも長引く凶作で飢饉になっていた。そこでヤコブは、息子たちになけなしの銀を持たせてエジプトに食料を買い付けに行かせた。
- ヨセフは、食料を買い付けに来たのが自分を陥れた兄弟であることがすぐに分かった。しかし、通訳を介して話したので、ヤコブの息子たちには、今話している宰相がヨセフであることに気づかない
- ヨセフは、さんざん「末の弟はどうした?」と嫌味を言った挙句に、食料を譲ってやった。そして、対価として支払われた銀を食料の中に隠して返してやった
- カナンへ帰った隊商は、食料の中に、支払ったはずの銀がまるまる隠されていたことを訝ったが、ひとまず持ち帰った食料で飢えをしのいだ
- しかし、飢饉は終わらない。そこで、ヤコブは、再び息子たちをエジプトに派遣し、食料を買い付けさせることにした
- 再び食料を買い付けに来た兄達にヨセフは、「オレだよオレ!父ちゃん元気にしてる?」と正体をあかして、ヤコブの一族を飢饉にあえぐカナンからエジプトに迎える。(当然、ヤコブは神様の許可をとった)
- ヤコブはエジプトで死んだ。ヤコブの遺体はミイラ化処理をされてカナンに葬られた。
- エジプトの宰相であったヨセフは、飢饉の時にエジプト国民や周辺諸国に食料を売った銀で、エジプト中の農地を買い占める。このため、すべての農地はエジプト王家のものとなった。エジプトの農民が、収穫の 20% を王家に納めているのはこのためである。
- やがてヨセフも死ぬが、ヨセフの遺体は大変な栄誉とともにミイラとされ、エジプトに葬られた。